【JRA平安S予想】あの有力馬が抱える〝危険サイン〟とは?
京都の土曜メインはダートG3「平安ステークス」が開催。帝王賞へ向けてここを使う馬も多く、賞金加算を狙って高い本気度で臨む馬も多い一戦だ。
前走のダイオライト記念を勝って駒を進めてきたグロリアムンディもその1頭。昨年は芝の宝塚記念に挑戦して12着、ダートへ戻したチャンピオンズCでも12着に敗退。目標にしていた暮れの東京大賞典も回避と、リズムを崩していた同馬だったが、今年初戦のダイオライト記念を9馬身差で快勝し、調子を取り戻してきた。
勢い、実績、川田騎手とのコンビ継続といった条件を考えればここも上位人気の一角となるのは確実だが、帝王賞の出走予定馬の賞金を見ると、賞金的にはかなり下位。平安ステークスを勝ってもまだ足りるかどうかといったところだが、いずれにせよ秋以降のレース選択の自由度を高めるためにもここは賞金を加算しておきたいところだ。
前走は前が潰し合う展開、慌てず騒がず中団待機でしっかり脚を溜め、2着に入選したテリオスベルに9馬身差をつけて楽勝。同レースの内容を見る限りで地力は一枚上と考えて良いだろう。
とは言え、不安が全く無いわけではない。前走のダイオライト記念は展開がかなり向いたレースであったし、船橋の厚い砂で見せたパフォーマンスが中央のダートでも発揮できるのかどうかはまだ疑問が残る。
前走でハナを奪って前掛りの展開を作ってくれたテリオスベルと、序盤で押してハナを主張したメイショウフンジンは今回も出走。ペース的にはある程度流れていきそうな気配だ。前走同様中団追走から脚を溜めていく競馬を展開すれば前走の再現もありそうだが、今回はヴァンヤールやハギノアレグリアス、サンライズホープといった末脚自慢が揃っている。57kgを背負った彼らに対してこちらは前走からプラス2kgの58kgとなると、アドバンテージは他馬に大きく働いてくる可能性もありそうだ。
人気を集めることになりそうな1頭なだけに、飛べば馬券的にはかなり面白くなる。あえて消して馬券を組んでみるのも面白いと考えるファンも少なくないはずだ。いずれにせよ、グロリアムンディにとってはここの結果が今後のレース選択を大きく左右するだけに、正念場の一戦となりそうだ。