【セントウルS予想2019】快速馬イベリス、展開利見込める
まだ残暑が厳しいものの、秋競馬のシーズンが始まりました。今週から始まる阪神競馬場での最初の重賞は、スプリンターズステークスを目指す短距離馬が集結する「セントウルステークス」です。
昨年の勝馬ファインニードルや、2012年の2着馬ロードカナロアは次走のスプリンターズステークスを制しているように、秋のスプリント王決定戦を狙う快速馬達にとって最重要ステップレースの1つであることは間違いないでしょう。
昨年の最優秀短距離馬でもあったファインニードルの引退で、今年の短距離路線は本命なき大混戦ムード。春の高松宮記念では3番人気のミスターメロディが勝利したものの、2・3着に二桁人気馬が入着し3連単で449万馬券が飛び出すなど、一筋縄ではいかない短距離路線となっています。
今年はその高松宮記念を制したミスターメロディや、マイル路線から転じてきたタワーオブロンドン、北九州記念を制したダイメイプリンセス、名種牡馬となったロードカナロア産駒で短距離界路線の主役を狙うアンヴァルとファンタジスト、ダート界の快速馬マテラスカイなど、なかなかの好メンバーが揃いました。
その中で今回とくに注目しているのはロードカナロア産駒のイベリスです。3歳牝馬で今回はNHKマイル以来と久々です。ただ、阪神は5戦して全て4着以上と得意なコースで、1200mは500万さざんか賞、重賞も1600mのアーリントンカップを勝利しております。
この馬の武器は、なんといっても先行力。さざんか賞は逃げ切って3馬身突き放す圧勝で、アーリントンカップでは、追い込み馬が2・3着に食い込む中で逃げ切っての勝利と好内容です。
今週は開幕週ということもあり、先行力が生かせる可能性も高そうです。また、メンバー的にも今年は差し馬が多く、頭数も手ごろな13頭に落ち着いていている点も好材料と言えるでしょう。
逃げ馬候補にはラブカンプーやマテラスカイがおりますが、ラブカンプーは今年に入ってから大スランプ中で、マテラスカイも鞍上武豊騎手は魅力的も、芝は今回が2戦目ということで持ち味である快速ぶりが発揮できるか未知なところがあります。
イベリスは斤量が52kgとデビュー以来最軽量で、枠も4枠4番と内目に入れました。番手でも競馬はできる馬ですが、好条件が揃っている今回は逃げ切りに期待したいところです。
ということで、今年のセントウルステークスは3歳牝馬の快速馬イベリスが、展開利を活かした逃げ切りに期待した馬券で勝負したいと思います。