【チャンピオンズC予想2021】インティ✕武豊騎手、3度目の正直で悲願成就へ

今年で三度目のチャンピオンズC参戦となる、インティ。2019年は逃げて3着、昨年は番手に付けて3着と、2年連続で好走。近年はスタートも不安定になってきて上手く自分の競馬が出来ないシーンも目立ってきたが、坂をこなせる力がある同馬にとって、中京の1800mは得意舞台となる。安定の武豊騎手とのコンビで悲願の同レース制覇を狙う。

この馬は平均かスロー気味に落として後続を封じ込める展開がベスト。逃げた一昨年はまさにこの展開で、一昨年は前へ付けていくのにやや苦労して脚を使ってしまったが、それでも坂で伸びて3着に持ってきた。同じ3着でも内容としては昨年の3着の方がより強かったと感じる。

同じ逃げ馬との兼ね合いが重要となってくるが、今回のメンバーだとカジノフォンテンが一番の有力候補となりそうだ。インティはあまり二の脚は速くないので、カジノフォンテンを行かせて番手からコントロールする形に持っていきたいところ。坂手前までスムーズに運んで上手くスローに持ち込むことが出来れば、坂はしっかり加速してくれるだろう。

ただ、近走は控える競馬も覚え、自在性も出てきている。前走の南部杯も先行せずに中団で脚を溜め、外差しで追い込む競馬を見せて4着と善戦した。それでも連対まで乗る競馬は出来ておらず、前走の南部杯も最後は脚を余している印象があったし、当日は馬場状態が悪く、前残りのレースが続いていた状況下で控える競馬を選択した岩田望来騎手の騎乗には賛否の声も上がっている。

個人的にはやはりこの馬は先行する形がベストであると感じるが、前走のように序盤から決めつけの競馬で押し通すのが正しいとも言えない故、先行さえすれば必ず好走してくれるとも言い切れない。控える競馬も選択肢に入れ、馬場や他馬の出方でベストな選択をしてもらいたい。とすれば、レースのペースや他馬の状況をより把握して上手い選択が出来る武豊騎手へ乗り替わるのは好材料と言えよう。三度目の正直で悲願成就となるかに注目だ。