【JRAマーメイドS予想2021】素質馬イズジョーノキセキ、軽ハンデ生かして悲願の重賞初Vへ
今週から開催される阪神競馬場の日曜メインは、牝馬ハンデ重賞のマーメイドステークスです。牝馬のハンデ重賞と言うことに加え、梅雨シーズンで馬場状態やその適性も予想しにくいのもあってか、とにかく荒れる重賞として知られています。
今年も最軽量ハンデ50kgからトップハンデ56kgとハンデ差があり、週末までの天候も雨模様というのもあり、例年通り予想が困難で荒れそうな予感がプンプンしています。そんな中、今年の出走馬16頭の中で注目しているのは、ハンデ52kgのイズジョーノキセキです。
イズジョーノキセキは、3歳時に桜花賞を目指しチューリップ賞に出走しましたが、単勝107倍の10番人気で4着、3着馬レシステンシアと0.1秒差まで追い上げながらも桜花賞への切符は掴めませんでした。それでもチューリップ賞4着の実績から、すぐに勝ち上がりその後の牝馬クラシック路線に載って来るものと思われていたのですが、そこからイズジョーノキセキは忘れな草賞2着で惜しくもオークスには賞金不足、そこから人気になりながら勝ち切れず、結局牝馬クラシック戦線には一度も出走できずに終わってしまいました。
その後も、いつも人気になりながら2勝を重ねたものの、いつも人気になりながら惜しくも負けて、まだ3勝クラスというのは、イズジョーノキセキに関わる人達みんながうなっているかもしれません。前走も3勝クラスで2番人気ながらハナ差で2着だったのですから、なおさらでしょう。
そんな状況の馬がマーメイドステークスに出走してきたのですが、期待せざるを得ません。勝ち切れずオープンにもなっていない分、ハンデが52kgなのですから、これはみんなの悶々とした気持ちを払拭するには最大のチャンスと言ってもいいでしょう。また、マーメイドステークスは阪神競馬場での開催という点もイズジョーノキセキにとってはプラスです。これまで3勝のうち2勝が阪神競馬場で、2着3回も全て阪神競馬場です。チューリップ賞も阪神競馬場ですから、阪神巧者であると言ってよいでしょう。
ハンデは軽く、一番得意な競馬場での重賞となれば間違いなく今回が最大のチャンスと言えます。騎手は西村騎手と初コンビとなりますが、イズジョーノキセキの3勝のうち2勝が初騎乗の騎手とのコンビですし、西村騎手は現在全国リーディング10位と好調でシーズンベストを狙える勢いです。金鯱賞で初重賞を制覇しているように、乗りに乗っていると言ってもいいでしょう。
ということで荒れる牝馬ハンデ重賞マーメイドステークスは、クラシックに行けなかった素質馬イズジョーノキセキが、勢いのある西村騎手とのコンビで勝ち切れなかったこれまでを払拭し初重賞制覇を果たし、重賞常連として活躍してくれることに期待して応援したいと思います。