【加付式“連番の法則”】弥生賞など先週の回顧・検証
先週は「節目の季節」として「騎手・調教師の引退、勇退」の話題をお伝えしたが、今週は次代を担う新規騎手、新規開業調教師から。3月1日付けで新規騎手免許を取得した8名がJRA騎手デビュー、2021年度までの調教師試験合格者から9名が調教師としての開業を迎えた。
騎手デビューを迎えたのは、藤田菜七子騎手以来となる女性2名を含めた計8名。また新規開業調教師は、美浦で2厩舎、栗東で7厩舎の計9厩舎。本年の調教師試験合格者からの開業は小林真也、畑端省吾(敬称略)の2名で、その他の蛯名正義、中村直也、西田雄一郎、堀内岳志、村田一誠(敬称略)5名は「技術調教師」としてスタート。前週「引退式」で話題を集めた蛯名調教師は、ラストイヤーを迎えた通算1500勝調教師・藤沢和雄厩舎で技術を磨き開業に備える。
また前週、調教師引退を迎えた日に「管理馬シーザリオ死亡の報」に接した角居氏について触れたが、2週連続で特別な当該週を迎えた調教師と関わりのある馬の訃報が入った。ご子息の騎手デビュー直前にジャングルポケット死亡の報を耳にした角田晃一調教師。ご自身が騎手としてクラシック初制覇を日本ダービーで成し遂げたジャングルポケットの訃報に「すごく思い出深い馬。師匠の渡辺(栄)先生とダービーを獲れたことが何よりでした。安らかに眠ってほしい」とダービー馬の死を悼んだ。
先週一週間の主なニュースとしては以下の通り。
- 新規騎手
- 小沢大仁(初騎乗初勝利、2勝)、角田大和、永野猛蔵(初騎乗初勝利)、西谷凛、松本大輝、横山琉人、永島まなみ、古川奈穂(敬称略)の計8名。
- 新規開業厩舎
- 美浦:鈴木慎太郎、辻哲英。栗東:小林真也、四位洋文(日曜小倉8R初勝利)、杉山佳明、田中克典、茶木太樹、辻野泰之(日曜中山12R初勝利)、畑端省吾(敬称略)
- ジャングルポケット
- 2001年の日本ダービー、ジャパンカップなど通算13戦5勝。同年の年度代表馬、最優秀3歳牡馬。死因は不明ながら「昨秋から体調を崩し、種牡馬も引退し治療していたが、2日朝に力尽きてしまった」とのこと。産駒はトールポピー、オウケンブルースリ、クィーンスプマンテ、ジャガーメイル、アヴェンチュラ、トーセンジョーダンなどGⅠ馬多数。(享年23歳)
- 春の福島開催
- 先月の地震の影響により第1回福島開催を中止し、新潟競馬に変更して実施。
- 不正受給問題
- 国の持続化給付金を不正受給した疑いがある問題、JRAは騎手13人を含む165人が受給し、総額は約1億8900万円に上る、という調査結果を公表。
先週は、日曜重賞「弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)」では残念ながら法則外決着ながら、土曜2重賞「オーシャンS(GⅢ)」と「チューリップ賞(GⅡ)」で連番の法則「一組連番」決着。オーシャンSでは推奨「同枠・一組連番」から10万超の好配当となった。
では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 中山 | 阪神 | 小倉 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 3 | 1 | 5 | 13.9 |
一組連番 | 6 | 3 | 6 | 15 | 41.7 |
同番 | 0 | 4 | 0 | 4 | 11.1 |
合計 | 7 | 10 | 7 | - | - |
出現率(%) | 58.3 | 83.3 | 58.3 | - | - |
- | 中山 | 阪神 | 小倉 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 1 | 1 | 2 | 5.6 |
一組連番 | 6 | 5 | 7 | 18 | 50.0 |
同番 | 3 | 0 | 0 | 3 | 8.3 |
合計 | 9 | 6 | 8 | - | - |
出現率(%) | 75.0 | 50.0 | 66.7 | - | - |
※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
先週も中山・阪神・小倉の3場開催。2日間計72レースで「一組連番」が計33レース、「ALL連番」、「同番」が7回ずつの計14回出現となった。前週減らした「一組連番」がすぐに回復し、「ALL連番」「同番」がともに平均よりやや多めの久しぶりに全組バランスの取れた高出現であった。個々の出現傾向を見ると「同番」に偏りは見られたが、全体的な場別出現率でも「50.0%~83.3%」と、通常の法則出現率に戻った。
前週、極少出現に終わった「一組連番」であったが、先週すぐに復活。「同番」が多かった土曜阪神のみ3回と少なかったが、その他では各々5~7回の平均的高出現。土曜は、阪神、小倉でともに第1Rで10万超の高配当スタート。中山では準メインと前記メイン「オーシャンS」で連続10万超。日曜には小倉7Rで「同枠・一組連番」から3連複22万、3連単104万の超高額配当も飛び出した。「オーシャンS」同様、やはり「一組連番」を抑える際にはまずは「同枠」がお勧めである。
高配当・高出現の定番になりつつある「同番」は、先週も好調維持。前週までの出現回数10回超とはならなかったが、トータル7回なら平均よりは未だに多い。ただ先週は土曜阪神で4回、日曜中山で3回と出現場に大きな偏りが見られたので、その他開催で挑まれた方には不遇となってしまった。反対に土曜阪神では4回中3回、日曜中山は3回中2回が万馬券配当となったので、こちらで挑まれた方には当たり日となったのではないだろうか。特に中山では2回とも10万超の高額となったので、一発回収も叶ったのでは・・・。
回数的に低調が続いた「ALL連番」に復調の兆し。「同番」と同じく2日間で7回。土曜阪神のみの複数出現(3回)となったが、その他平均的に1日1回の出現。前々週「全6回中5回」、前週「4回すべて」で現れた「同枠2頭のALL連番」であったが、先週も7回中3回は同枠2頭絡みの「ALL連番」で配当もその他「通常ALL連番」よりは高額。超の付く高額配当はまだまだ辛抱強く待たねばならないが、まだまだ枠に注目傾向を活用いただき、超高額のその時を待っていただきたい。
年が変わってから「万馬券の宝庫・最終R」にバラつきが目立つようになってきた。先週の法則決着は、全6回中3回の半数で、残る半数の法則外を見ても高額配当は無し。まだまだ「傾向が変わった」と判断するには早計なので回復を願って挑み続けてほしいが、今年は第1R(未勝利戦)に高額、超高額が目立つ。最終Rとともに注視していこうと思うが、読者の皆さんには是非「朝一」にも果敢に挑んでいただきたい。