【きさらぎ賞2024予想】京都巧者ジャスティンアース、“先行力”と“重馬場適性”が魅力
京都の日曜メインはクラシックの登竜門「きさらぎ賞」が開催。過去3年は中京でしたが、今年は久々に京都で開催。過去10年、中京開催だった3回を除いた7回では、先行馬が5勝、逃げ馬が1勝しており、京都開催年は逃げ・先行馬の好走が目立っています。
今の京都のタフ馬場も考慮すると、狙うべきは重馬場適性の高い逃げ・先行馬。この条件を考慮した上で狙いたいのは、京都1800mの未勝利戦を快勝したジャスティンアースです。
京都の芝2000mで行われたデビュー戦は3着。スタートでやや出負けして、すぐに両隣の馬に挟まされるかたちで下がる羽目になり、結果最後方からの競馬となってしまいました。ペースはスローで勝負所で大外から捲くっていくかたちで伸びて3着という内容。馬場は雨の影響で重馬場となり、この馬場でこの競馬が出来た点は高く評価できる点で、今の京都もこなせそうな気配があります。
最後方というポジションが敗因の一つとも言えますが、これは出負けと挟まれたことが影響してのもの。続く未勝利戦では上手く出て前も横も空いていたので、スムーズに番手から先行することが出来ていました。デビュー戦のように控えるかたちになってしまうと勝ち切るのは難しくなりそうですが、2戦経験して前への意識も高まる今回は積極性も増すはずです。
キャリア2戦はいずれも京都コースで、コース適性については問題なし。キャリアが浅い馬が多く適性についてはどの馬も未知な部分も多いですが、そんな中でも僅かなキャリアの中で今回の条件に一番マッチしていると感じさせる1頭ということで、本命視したいと思います。
続いて相手ですが、対抗馬として有力視しているのは、東京スポーツ杯2歳S・3着から参戦するファーヴェントです。
新潟の芝1800mで行われたデビュー戦は中団前目を追走し、直線は上がり最速33秒4の脚で伸びて快勝。続く前走の東京スポーツ杯2歳Sは、先団を見ながら直線外目から追い上げての3着でした。
折り合いと操縦性の高さがあり、ある程度のポジションを確保できる脚がありつつ最後も鋭い脚が使えます。目立った勝利や派手なパフォーマンスをしてきたというわけではなく、前走のレベルもそこまで高かったという印象はありませんが、他のメンバーよりも好内容の競馬をしてきたのは事実。
あとは京都のタフ馬場の適性がどうかだけでしょう。母父はパワー寄りのストリートクライで、半兄キャンデセントや半姉サーマルソアリングは芝でデビューしてその後ダートで活躍しているという血統背景を考えれば、この馬もこなしてくれそうな気配は十分。良馬場であれば信頼度はさらに上がった1頭でしたが、馬場を考慮して相手までの評価としたいと思います。
ということで今年のきさらぎ賞は、本命ジャスティンアース、対抗ファーヴェントという予想で勝負したいと思います。