キタサンブラック、有馬記念で引退。ラストランは涙の“まつり熱唱”となるか?
歌手で馬主のサブちゃんこと北島三郎氏の所有馬・キタサンブラック(牡5、栗東・清水久詞厩舎)が、今年限りで引退をすることが10月20日に明らかとなりました。秋は来週の天皇賞秋(29日、東京・芝2000m)、ジャパンC(11月26日、東京・芝2400m)、そして有馬記念(12月24日、中山・芝2500m)のG1・3戦を予定。暮れの有馬記念を最後に現役を引退し、その後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることが決まりました。
キタサンブラックは2015年1月に東京でデビューすると、同年の菊花賞を制しG1初勝利を達成。翌年の2016年からは武豊騎手とのコンビで、天皇賞春とジャパンCを制し年間でG1・2勝を果たし、同年の年度代表馬に選ばれるなど飛躍を遂げます。今年に入ってからはG1に昇格したばかりの大阪杯を制すと、天皇賞春を優勝し連覇を達成。現在の通算成績は17戦10勝、うち15年菊花賞、16年天皇賞春、ジャパンC、17年大阪杯、天皇賞春のG1・5勝を含む重賞8勝。
現在の競馬界を牽引する存在となったキタサンブラックも暮れの大一番でついに引退となります。G1勝利後はオーナーの北島三郎氏が自身の代表曲である「まつり」を熱唱するというのがお決まりの行事となっておりましたが、今年はオーナーがまつり封印宣言をし、一度も歌われておりません。引退する有馬記念で紅白歌合戦の大トリさながらの涙の熱唱となるのか。キタサンブラックにとっての総決算といえる3戦、最後の一戦まで見守りたいと思います。