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【凱旋門賞2025予想】ミニーホークは確勝級?血統×実績×適性は上位

2025/10/03 12:50
2025/10/03 17:51
【凱旋門賞2025予想】ミニーホークは確勝級?血統×実績×適性は上位

欧州競馬を象徴する伝統の一戦「凱旋門賞」がいよいよ開幕を迎える。今年も世界各国から一流馬が集結し、ロンシャン競馬場の芝2400mで覇を競う。日本からはクロワデュノールとアロヒアリイの2頭が参戦し、悲願の凱旋門賞制覇に挑む。だが、主役の座を譲らないのは、間違いなく3歳牝馬ミニーホークだ。

ミニーホークはこの夏、欧州のクラシック戦線を席巻した。6月の英オークス、7月の愛オークス、そして8月のヨークシャーオークスを連勝し、欧州オークス三冠を達成。高低差40mに及ぶエプソム競馬場のタフなコースを制し、次いで直線が長くスピード勝負のヨーク競馬場でも圧倒的な強さを発揮した。全く異なる舞台を難なくこなした適応力の高さは、真に強い馬である証であり、過去に欧州三冠を制したスノーフォールやエネイブルと同列に語られるだけの器を備えていると言って良い。

その実力を支えるのは、名門血統に裏打ちされたスケールの大きさだ。父系には大種牡馬ガリレオ、さらに母系にはデインヒル、ダンシングブレーブ、ミルリーフと欧州競馬史を彩る名馬たちの血が濃厚に流れる。代々G1馬を輩出してきた血統背景を考えれば、凱旋門賞のような大舞台で主役を張ることは必然といえる。

懸念点があるとすれば、今回が初めてのパリロンシャン競馬場での実戦となること、そして馬場状態だろう。アイルランドを拠点とする3歳馬でロンシャンを経験している馬は少なく、未知数なのは当然だが、直線に坂がありコーナーも独特なロンシャンの舞台をどうこなすかは注目点だ。ただし、これまでの走りを見る限り、コース適性で大きな不安を抱く必要はないと判断できる。

また馬場に関しても、アイルランドの競馬場は総じて力の要る馬場が多く、多少の重馬場なら十分にこなせる下地はある。ただし今週末のパリは雨予報。クロノジェネシスが挑んだ2021年の凱旋門賞のように、直前の豪雨で一気に極端な不良馬場に変わるケースもあるため、当日の馬場コンディションには細心の注意が必要となる。

ミニーホークを管理するのは名門A.オブライエン厩舎。幾多の名馬を育ててきた手腕により、三冠牝馬はさらに完成度を高めて凱旋門賞の舞台に送り出される。日本勢が悲願を達成できるか、それとも欧州の新女王ミニーホークが歴史を継ぐのか。今年の凱旋門賞もまた、後世に語り継がれる名勝負となるのは間違いない。 

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