【JRA】ナムラクレアは阪神Cから直行、来年の高松宮記念がラストラン

スプリンターズステークスで3年連続の3着に入ったナムラクレア(牝6、長谷川浩大厩舎)が、来年3月29日に中京競馬場で行われる高松宮記念(G1、芝1200m)を最後に現役を引退することが分かった。10月8日、長谷川調教師と奈村睦弘オーナーの協議により正式に決定した。
引退レースとなる高松宮記念へは、昨年と同様に12月27日に阪神競馬場で開催される阪神カップ(G2、芝1400m)から直行する予定。昨年このローテーションで2着に好走しており、再び万全の状態で春の大一番に臨む構えだ。
ナムラクレアは2021年8月の新潟でデビュー。スプリント界のトップクラスとして長く活躍し、これまでに重賞5勝を挙げている。G1では10度挑戦して2着3回、3着4回と惜敗が続いており、悲願のタイトルにはあと一歩届いていない。特に高松宮記念では2022年から3年連続で2着と涙をのんできた。
長谷川調教師はスプリンターズS後、「よくあそこから3着まで来てくれました」と愛馬を称えつつ、改めてその勝負根性を高く評価していた。G1常連として数々の強敵と戦い抜いてきたナムラクレアにとって、次走の阪神C、そして高松宮記念はキャリアの集大成となる。
スプリント界を代表する名牝が、最後の舞台でG1の頂点に立てるか。悲願のタイトル奪取に向けて、ナムラクレアの挑戦は続く。

