クイーンエリザベス2世カップ(2018)の予想オッズと過去データから傾向を分析!
今週末は香港のシャティン競馬場で「クイーンエリザベス2世カップ」が開催。1995年に外国馬が出走可能となり、同年に参戦したフジヤマケンザン(10着)が初出走を果たしてから20年以上が経った。これまで合計18頭の日本馬が挑戦し、エイシンプレストンが連覇を果たすなど合計で4勝をあげ(4-2-2-10)、今では日本馬の活躍が多いレースとして国内でも有名だ。
今回は過去10年間のデータをもとに人気や脚質といった基本的なカテゴリーを中心にクイーンエリザベス2世カップの傾向を探っていきたい。
■「1番人気」は複勝率70%、上位人気が堅実
人気 | 成績 |
---|---|
1番人気 | 2-1-4-3 |
2番人気 | 3-2-0-6 |
3番人気 | 1-2-0-6 |
4番人気 | 2-1-2-6 |
5番人気 | 0-0-2-7 |
6番人気 | 1-1-0-8 |
7番人気 | 1-0-0-9 |
8番人気 | 0-1-2-8 |
9番人気 | 0-1-0-7 |
10番人気 | 0-0-0-9 |
11番人気 | 0-0-0-5 |
12番人気 | 0-1-0-4 |
13番人気 | 0-0-0-4 |
14番人気 | 0-0-0-2 |
※現地主催者発表の単勝オッズを基準。単勝オッズが同率の場合、同順位の人気馬として集計
「2番人気」が最多の3勝を挙げてトップ。「1番人気」は2勝だが、複勝率は70%と好成績。10番人気以下は「0-1-0-24」で2着馬が一頭のみと穴馬の好走は少ないが、9番人気までは満遍なく絡んでいる。大きく荒れることはないが、9番人気までの人気薄なら要注意。
- 該当馬 1, 2番人気
- ピンハイスター、タイムワープ(下記「予想オッズ」を参考)
予想オッズ
人気 | 馬名 | 予想オッズ |
---|---|---|
1 | ピンハイスター | 2.6 |
2 | タイムワープ | 3.0 |
3 | アルアイン | 3.2 |
4 | パキスタンスター | 7.2 |
5 | ダンビュライト | 8.5 |
6 | ゴールドマウント | 36.7 |
7 | イーグルウェイ | 89.3 |
8 | ディノーゾ | 110.6 |
上記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。
■4コーナーの通過順位が「4位~6位」の馬が好走傾向に
ゲート番 | 成績 |
---|---|
1 | 0-2-1-7 |
2 | 0-1-2-7 |
3 | 1-1-2-6 |
4 | 0-1-1-8 |
5 | 2-1-0-7 |
6 | 1-0-0-9 |
7 | 1-0-1-8 |
8 | 3-1-0-6 |
9 | 1-1-0-7 |
10 | 0-0-1-7 |
11 | 0-2-0-4 |
12 | 1-0-0-4 |
13 | 0-0-2-2 |
14 | 0-0-0-2 |
4コーナー通過順 | 成績 |
---|---|
1 | 2-0-2-6 |
2 | 0-0-0-10 |
3 | 1-0-1-8 |
4 | 3-0-0-8 |
5 | 1-4-0-4 |
6 | 1-2-2-5 |
7 | 1-1-1-7 |
8 | 0-0-1-9 |
9 | 0-0-3-6 |
10 | 1-2-0-6 |
11 | 0-0-0-5 |
12 | 0-0-0-5 |
13 | 0-1-1-2 |
14 | 0-0-0-2 |
※現地主催者発表の通過順位を基準。通過順位が同じ場合、同順位として集計
コースはシャティン競馬場の芝2000m。最初のコーナーまでは約170mと短く、序盤は内めの位置取り争いが厳しくなりやすい。外枠が不利に思えるが、外からインに切れ込んでくる馬が多く、先行力のない内の馬が不利になるケースも少なくない。データでは「8番」が最多の3勝を挙げ、「5番」が次いで2勝をあげるなど、比較的真ん中のゲート番の馬の好走率が高い。
コースは高低差がほとんどなく平坦。4コーナーの通過順位は「4位」で通過している馬が最多の3勝を挙げている。1~3位が「3-0-3-24」、4~6位が「5-6-2-17」、7~9位が「1-1-5-22」、10位~が「1-3-1-20」となっており、4~6位で通過した馬が好成績を挙げている。
■「4歳馬」&「香港馬」が中心
馬齢 | 成績 |
---|---|
4歳 | 4-3-5-23 |
5歳 | 3-2-1-26 |
6歳 | 2-2-3-17 |
7歳以上 | 1-3-1-18 |
調教国 | 成績 |
---|---|
香港 | 6-7-7-52 |
日本 | 2-1-1-7 |
南アフリカ | 1-1-1-9 |
イギリス | 1-0-0-3 |
フランス | 0-1-0-5 |
オーストラリア | 0-0-1-3 |
アイルランド | 0-0-0-2 |
UAE | 0-0-0-1 |
ドイツ | 0-0-0-1 |
ニュージーランド | 0-0-0-1 |
※当時の現地主催者発表に基づいて集計
年齢は最多の4勝を挙げている「4歳馬」に注目。競走馬の調教国では現地の「香港」が最多の6勝を挙げ断トツ。「日本」は2勝を挙げ、香港に次いで好走している。
- 該当馬 4歳の香港馬
- ピンハイスター
■前走が「香港ダービー」だった馬に注目
前走 | 成績 |
---|---|
香港ダービー(香港・G1) | 3-1-3 |
プレミアプレート(香港・G3) | 2-1-1 |
ドバイターフ(UAE・G1) | 2-0-1 |
チェアマンズトロフィー(香港・G2) | 1-1-2 |
中山記念(G2) | 1-1-0 |
日経賞(G2) | 1-0-0 |
香港ゴールドカップ(香港・G1) | 0-3-0 |
ドバイワールドカップ(UAE・G1) | 0-2-0 |
ドバイシーマクラシック(UAE・G1) | 0-0-1 |
アルクール賞(仏・G2) | 0-1-0 |
大阪杯(G1) | 0-0-1 |
クイーンエリザベスS(豪・G1) | 0-0-1 |
※当時の現地主催者発表に基づいて集計。なお、レース名は現在の名称で表記
前走で3着内だった馬の前走データによると、地元の「香港ダービー」から進めてくる馬が最多の3勝を挙げている。香港のプレミアプレートも2勝を挙げており、前走は地元の香港を走っている馬が好走傾向に。
- 該当馬 前走が香港ダービー
- ピンハイスター(1着)
■日本馬は「前走3着以内」の馬に注目
年度 | 着順 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 前走 |
---|---|---|---|---|---|
2008 | 6 | マツリダゴッホ | 牡5 | 蛯名正義 | 日経賞(G2)1着 |
2010 | 4 | ネヴァブション | 牡7 | 後藤浩輝 | 日経賞(G2)4着 |
2012 | 1 | ルーラーシップ | 牡5 | U.リスポリ | 日経賞(G2)3着 |
2013 | 3 | エイシンフラッシュ | 牡6 | M.デムーロ | 大阪杯(G2)3着 |
2014 | 4 | エピファネイア | 牡4 | 福永祐一 | 大阪杯(G2)3着 |
10 | アンコイルド | 牡5 | K.ティータン | 中日新聞杯(G3)7着 | |
2015 | 2 | ステファノス | 牡4 | 福永祐一 | 中山記念(G2)3着 |
2016 | 4 | ラブリーデイ | 牡6 | J.モレイラ | 大阪杯(G2)4着 |
6 | ヌーヴォレコルト | 牝5 | 武豊 | 大阪杯(G2)6着 | |
12 | サトノクラウン | 牡4 | Z.パートン | 京都記念(G2)1着 | |
2017 | 1 | ネオリアリズム | 牡6 | J.モレイラ | 中山記念(G2)1着 |
年度 | 着順 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 前走 |
過去10年のクイーンエリザベス2世カップでは、計4頭の日本調教馬が馬券圏内に入着している(2-1-1-7)。いずれも前走のレースで3着以内に好走していた馬だった。
- 該当馬 前走3着以内の日本調教馬
- アルアイン(大阪杯・3着)
■騎手は「T.ベリー」に注目
騎手 | 成績 |
---|---|
T.ベリー | 2-0-0-3 |
J.モレイラ | 1-1-0-2 |
W.マーウィング | 1-0-2-1 |
D.ホワイト | 1-0-1-4 |
H.ボウマン | 1-0-1-2 |
N.カラン | 1-0-1-2 |
R.ムーア | 1-0-0-3 |
K.シェイ | 1-0-0-2 |
U.リスポリ | 1-0-0-0 |
M.チャドウィック | 0-2-0-1 |
D.ビードマン | 0-1-1-2 |
C.スミヨン | 0-1-1-0 |
※当時の現地主催者発表に基づいて集計
騎手は唯一2勝を挙げている「T.ベリー」に注目。
- 該当馬 T.ベリー騎手の騎乗予定馬
- ダンビュライト