今週土曜札幌9レースに組まれているのは、芝1200メートルで行われる2歳オープンの別定戦・すずらん賞だ。今年はフルゲート16頭に登録16頭が揃い、地方からの登録も多く、全馬が出走可能となっている。

中央所属馬ではタワーオブロンドン産駒の2頭が注目される。スターオブロンドンはデビュー戦でダート1000メートルを勝利し、その後芝に転戦して函館2歳ステークス5着、クローバー賞4着と洋芝で安定した走りを見せている。今回は古川奈穂騎手が騎乗予定。ウチュウノセカイはデビュー戦の芝1500メートルで8着に敗れたが、続く未勝利戦で芝1200メートルを勝利。今回はデビュー戦で騎乗した古川吉洋騎手が手綱を取る予定だ。

地方勢からはグレーターロンドン産駒のエムティリオが注目される。これまで2戦2勝と底を見せていないが、いずれも1000メートルのダート戦での勝利であり、初芝・距離延長という条件替わりが課題となる。それでも中央馬に人気が集中する傾向の中、3連勝を飾る可能性も秘めている。

また穴馬候補としては、栗東・杉山佳明調教師が管理するシスキン産駒のファニーバニーとビッグアーサー産駒のマーゴットミストの2頭が挙げられる。いずれも未勝利ながら前走で札幌芝1200メートル戦を2着と健闘しており、先日のクローバー賞では4戦未勝利だったストームサンダーが勝利していることを考えると、今回も侮れない存在といえるだろう。