【宝塚記念2016出走馬】菊花賞馬トーホウジャッカルの挑む2度目の宝塚記念
近年でトーホウジャッカルほど「菊花賞馬」のタイトルが似合う馬もなかなか珍しい。
初勝利は2014年のダービーが終わった後の中京での未勝利戦。まさに遅咲きといったスロースターターだ。その後小倉で500万下を勝利したが、次走の1000万下では2着に敗れてしまう。しかし、陣営は強気の神戸新聞杯出走を選択し3着、菊花賞へ出走すると3番人気ながら見事勝ち切った。
相棒は苦労人のいぶし銀酒井学騎手で、まさに人馬一体で実績を積み上げてきた古風な香りが漂うGⅠ馬だ。ただ、その菊花賞以来4戦しているが、いずれも勝ち星をあげられていない。着順としては昨年の宝塚記念が4着、前走の天皇賞・春が5着とかなりもどかしい惜敗だ。
さすがに成績が頭打ちしているだけにここから急上昇を期待するのは酷というものだが、やはりGⅠホースの力を侮ることはできない。その成績から過去にGⅠ3勝した稀代の穴馬ヒシミラクルと雰囲気的に重なるような部分もあり、宝塚記念での大激走に期待がかかる。
良馬場に限らず重馬場でも勝っているため馬場状態は苦にしないし、トーホウジャッカルの得意とするステイヤー向きのレース展開になれば、2勝目となる久しぶりのGⅠ勝ちがあるかもしれない。