ハイランドリール、ジャックホブスも輩出したタタソールズオクトーバーイヤリングセール

POG雑誌で見かけることの多い、海外セールで日本人馬主に購入されたと思われる落札馬情報。POGにおいてはマル外よりもディープインパクトやキングカメハメハの産駒を選んだほうがポイントも稼げるといった理由から、こういった情報もスルーされている方は多いのではないでしょうか?

以前ご紹介したフロリダを含め、海外セール出身の世界各国を渡り歩くような一流馬というのも数多くいます。そしてPOGファンならずとも注目してもらいたい北半球の目玉のセール、イギリスのニューマーケットで開催されるタタソールズ・オクトーバーイヤリングセールです。

タタソールズ社は現在のセリ形式の競走馬の販売の礎を築いた会社でもあり、これまでに日本馬とも手合わせしている大物だとハイランドリールやジャックホブスなども輩出したセールで、現在日本で種牡馬として繋養されているハービンジャーもこのセール出身馬です。

良血の集まるセールとしても有名で、ハイランドリールは日本円で約7000万円と高額での取引でしたが、一方で非常に多数の競走馬が上場されることもあり、安価で競り落とされる馬も中にはいます。ジャックホブスは約6万ギニーと、当時の相場で約1000万円弱程度という格安での購入となりました。当然多くが欧州で走ることになるでしょうこのセールの出身馬が、日本競馬全体の悲願と言える凱旋門賞制覇に立ちはだかる可能性の高さなども頭に入れておきたいところです。

10月にブック1~3まで開催があり総勢1968頭が競りにかけられますが、中でもブック1がプレミアイヤリングセールと銘打たれており、目玉はフランケル産駒14頭や英ダービー馬オーストラリアの初年度産駒20頭、独オークス馬ペネローパの全弟やポストポンドの全弟など良血統馬多数で、ハイレベルな取引が見られそうです。

日本人馬主の参戦も見られるでしょうか、そのまま日本にやってくる馬もいるかもしれませんが、海外へ打って出る国産馬が増えてきたこともあり、いずれ相見える可能性も昔よりはぐんと高くなっています。ぜひお時間の許す限り、海外情勢も頭の片隅にでも入れておいてみてはいかがでしょうか。