登録馬40頭超!カペラステークスにたくさん馬があつまる理由とは?
今週日曜日、中山競馬場で開催されるカペラステークスに登録馬が42頭(+地方馬1頭)が集まり、超人気のレースとして話題になっています。カペラステークスは中山競馬場1,200mで開催されるダートG3レースで、今回で第8回目を迎える、比較的若いレースといえますが、一体なぜこのような事態になったのでしょうか?
今週日曜日、中山競馬場で開催されるカペラステークスに登録馬が42頭(+地方馬1頭)が集まり、超人気のレースとして話題になっています。カペラステークスは中山競馬場1,200mで開催されるダートG3レースで、今回で第8回目を迎える、比較的若いレースといえますが、一体なぜこのような自体になったのでしょうか?
2015年現在日本の中央競馬には重賞レースが136本あります。年間52週間の開催ですから毎週2,3本の重賞が開催されている計算になります。そのうち、芝の重賞が111本、ダートが15本、障害は10本という割当です。ダートよりも芝のほうが多いということはすぐに想像がつくとは思いますが、これほどまでに差があるとは思わない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
地方競馬がすべてダートで開催されているため、日本全体で見ればダートレースの開催数に問題はない、という見方もできますが、やはり中央競馬と地方競馬ではレースのレベルが違うというのが現状。同じグレードとはいっても、高松宮記念とジャパンカップのように、地方のG3と中央のG3では買った時に得られる名誉も金額も違います。
カペラステークスはそんな貴重な中央競馬のダート重賞のうちの一つ。そんなところに、登録馬が目白押しになった理由が関係していそうです。とはいえ、15レースあるうちの一つですから、他のレースは今回のようなことがない以上、それだけが理由というわけではなさそうです。
その他の理由として考えられるのは、年内最後の中央開催のダート重賞であるということが関係してくるのではないかと予想しました。カペラステークスはG3であるため、ダートとしても前の週のチャンピオンズカップのほうに注目が行きがちなのですが、年の最後の重賞ダートレースだったのですね。芝のレースでは一年の締めくくりとして有馬記念が大きな役割を担ってくれていますが、ダート界ではチャンピオンズカップではなく、カペラステークスが一年の締めくくりとなっているのではないでしょうか。
日本ではダートの地位は確かに低く、海外を見ても凱旋門賞やダービーなど、花型レースは芝が多いのですが、アメリカでは全面的にダートレースが主流であり、高額賞金で知られるドバイワールドカップや、アメリカのブリーダーズカップなど、世界的にみれば十分にダートも花型足りうる存在です。
カペラステークスが盛況であることは非常に歓迎されることではありますが、消去法的にカペラステークスしか選ぶレースがない、という事態が起きているのだとすれば、中央競馬もダートレースを整備するときが来たのではないかと思います。