【宝塚記念2022】タイトルホルダー、高いレベルで好調キープ
天皇賞(春)を7馬身差で圧勝したタイトルホルダーは、先週の宝塚記念ファン投票最終結果で1位を獲得(191,394票)。有効票数の総数が非常に増えたとはいえ、オグリキャップをぶっちぎっての歴代最多票数更新は驚くべき人気だ。ステップで臨んだ2走前の日経賞もしっかり快勝して弾みを付けてと、充実ぶりが目を引く1頭である。
同世代で昨年の天皇賞(秋)と有馬記念を勝ったエフフォーリアも、ファン投票では僅差の2位にランクイン。この4歳世代トップ2の対決が最大の見どころとなりそうで、グランプリにふさわしい好カードが揃った。
エフフォーリアは今年初戦の大阪杯で9着と初めて大きく順位を落としており、臨戦過程はタイトルホルダーに分があるか。今月1日に帰厩し、2日には馬場入り。この日は角馬場で身体をほぐし、坂路で4F64.4-3F47.7-1F16.7と軽めに登坂。帰厩翌日はまだ身体をならす程度だったが、3日には坂路で4F54.1を楽々と計時しており、徐々にペースを上げてとここまでは順調そのもの。
2週前の8日には、美浦Wコース単走で6F84.1-1F11.8とここではしまいもしっかり出してきた。今のところ状態面に大きな不安は見られず、高いレベルで好調キープできている印象だ。
キャリア全4勝全てが逃げ切りで、自分のペースに持ち込めさえすれば強い馬。今回は同型のパンサラッサやアフリカンゴールドが出走ということで、スタート直後から目が離せない一戦となる。宝塚記念次第では凱旋門賞挑戦も現実味をおびてくることも考えると、改めて試金石といえる一戦となりそうだ。