【スプリングC予想2024】トウシンマカオ、本格化した今なら1400mでも問題なし?

東京の土曜メインは安田記念の前哨戦「京王杯スプリングカップ」が開催。

中心視したいのは重賞3勝馬のトウシンマカオだ。昨年は11月の京阪杯を制し、今年初戦のオーシャンSも制し重賞を連勝。前走の高松宮記念は6着に敗れたが、昨年15着から一気に順位を上げてきた。体重を増やしながら連勝してきていることにも好感が持て、本格化の兆しを感じさせる好内容の競馬を近走は見せてきている。

近3戦はいずれも1200mで、実績も1200mに集中しているため今回は1400mの距離が同馬を考察する上で重要なファクターとなってきそうだ。

最後に走った1400mは昨年10月のスワンSで、同レースではまさかの逃げを展開して9着に沈んだ。結果的にハマらなかったが、一度この競馬を試したのは良い試みであったとも感じ、実際に同レース以降はパフォーマンスが上がっている。トウシンマカオにとってはやはり少々長すぎる印象を受けるが、2歳時には京王杯2歳S・2着、3歳時には同コースのクロッカスSも勝利しており、実績はある。また、コース実績もあり適性についても合わないということはない。

脚質的には前目からの先行押切り、または中団からの差しと瞬発力を活かして最後に伸びてくるタイプ。良馬場で良さが出るタイプでもあり、パワーを要する馬場では厳しくなる印象がある。実際、前走の高松宮記念も重馬場に苦戦して敗れており、馬場が渋るようなら評価を落とす必要はあるだろう。

今週は週中で雨がチラホラと降っているが、週末は晴れ予報。東京コースは今週からBコース替わりということで、良馬場なら先週よりも時計は速くなってくる可能性は高い。先行・内目が残りやすくなってくるなら後方の馬は買い難くなってくるだろう。当然天候や馬場状態については当日の開催までわからないが、良馬場開催が濃厚ならトウシンマカオにとっては好都合。位置取りが後ろ過ぎなければ1400mでも問題なくパフォーマンスを見せてくれるはずだ。