ハードルの高い調教師試験
現在はジョッキーの1000勝特権がなくなり、勉強をしないといけない時代。以前の記事でも調教師試験に関しては書いたが、ジョッキーも1000勝特権がないから諦めようとしているジョッキーが多い。調教師試験では学科の試験がとにかく難しい。超難関なのである。そして現役調教師では、不思議な事に難関の学科試験を10回も突破しながら、2次選考で落ちたダービートレーナーもいる。
最近は若手の調教助手が、自分の仕事が終わった後にひたすら調教師試験の勉強をして、難関を突破する新人調教師もいる。30代前半で調教師になる若手調教師もいる。調教師になるにはある程度調教助手としての経験があった方が有利ではある。必死になって他の調教助手がパチンコに興じている間に地道に勉強をして、学科試験突破を目論む調教助手もいる。
調教助手もさまざまなタイプがいて、全く調教師に興味がない調教助手と調教師を目指したい調教助手がいる。割合は体感で9:1ほど、圧倒的に調教師を目指さない調教助手が多い。また現役ジョッキーで必死に勉強して、難関の調教師試験を突破するジョッキーもいる。最近では中館調教師や石橋調教師が該当する。どちらもジョッキー時代はかなりの個性派ジョッキーだった。これからどんな名馬を輩出するか注目が集まる。全く競馬とは縁のない世界から厩務員になり、その後調教助手になり、そこから調教師試験を受け調教師になる人もいる。調教師試験には様々な思いが込められている。