CBC賞勝馬のトーホウアマポーラ引退、重賞馬を生んだスタッフ3人だけの牧場、竹島牧場とは?

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2015年8月30日(日)に札幌で開催された「第10回キーンランドカップ(G3)」に出走し2着に入着していたトーホウアマポーラ(牝6)が、8月3日付けで競走馬登録を抹消した。
同馬は2014年の「第50回CBC賞(G3、中京)」の勝馬で、マイル以下のスプリント戦を主戦場としてきた牝馬である。今後は、北海道沙流郡日高町の竹島幸治牧場で繁殖馬となる予定。

小規模でも大手牧場に負けない馬を育てる、竹島牧場

竹島牧場は「第75回菊花賞(G1、京都)」を制したトーホウジャッカル(牡4)を輩出している牧場だ。竹島牧場は社長の竹島幸治代表と家族の他はスタッフが3人だけで他の大手牧場に比べれば小規模な牧場だが、強い馬作りにこだわりを持ち、社台ファーム生産馬に負けないG1馬を輩出した。

従業員は皆北海道外からの出身で、馬が好きであちらこちから集まったという。小規模な牧場で、決して派手な血統とは言えない馬でも少数精鋭で育てた馬がG1を勝つという、まさに夢の様な話を実現させた牧場である。

トーホウアマポーラ、今後は繁殖牝馬として期待

トーホウアマポーラの馬名「アマポーラ」は、スペイン語で「雛罌粟(ひなげし)」という花の意味で、「ポピー」という呼び名の花でも有名である。初夏には秩父高原や北海道の牧場で多く見られ、竹島牧場にもアマポーラが咲いていたことがもとでオーナーが命名した。

見頃の時期は過ぎてしまったが、来年の春にはまたアマポーラが美しく咲き誇るだろう。生まれ故郷に帰ってきたトーホウアマポーラには、これからはキレイな花や自然に囲まれた北の大地で母としての活躍に期待したい。強い母の血を継いだ仔の誕生が今から楽しみである。