【宝塚記念2017予想】「1強」断然ムードを崩せる馬はいるのか?有力馬“3頭”を考察してみた結果
いよいよ今春のG1は残すところ宝塚記念のみとなりましたが、競馬ファンの皆様もここは何とか馬券を的中させて春競馬を気持ちよく締めたいと思っていらっしゃるところでしょう。
凱旋門賞を目指すG1・5勝馬のキタサンブラックが出走するということもあって注目度が高まる一戦です。去年の投票数を2万票近く上回る101,621票という投票数を集め、2位のサトノダイヤモンドに約2万票以上の差を付け、圧倒的な1番人気に推されました。
秋の凱旋門賞に備えてサトノダイヤモンドは同競走を回避しましたが、キタサンブラックは参戦を表明。大阪杯圧勝に淀の長丁場でレコードVと、春は大いに活躍しており余力や反動が心配ではありますが、G1連戦後も坂路3本に併せ馬もやっていることから、疲れに関しては心配する必要はなさそうに思えます。秋の世界的なビッグレースを控えていることからも無茶は厳禁ではありますが、状態も良さそうですし、メンバー的に見ても今回はキタサンブラックの「一強」の構図と見て間違いはないでしょう。
今年の宝塚記念の最終的な登録馬は11頭。単勝オッズが1倍台となる可能性が高いキタサンブラック以外の人気上位はどれも似たようなオッズとなりそうですから、キタサンブラックから買うなら相手は限りなく絞りたいところです。今回キタサンブラック以外で上位が予想される3頭をピックアップしてみましたので、現時点での各馬の見解を述べていきたいと思います。
シュヴァルグラン
前走の天皇賞春ではキタサンブラックに迫る2着に入着。2走前の阪神大賞典でもサトノダイヤモンドの2着に入っており、確実に力をつけてきている一頭です。ただ、2400m以上での好走が多く、去年の宝塚記念の9着という結果からもここは距離が短いという懸念を持っております。
馬は成長しており、去年と今年では今年の方が強いのは間違いないので去年の宝塚記念の成績だけで評価するのは危険かもしれませんが、それでも距離が足りない不安は拭いきれませんし、成長しているという点はライバルのキタサンブラックも同じです。
今年は例年以上に消極的な競馬が目立つ福永騎手の騎乗のもと、距離の不安を克服し、武豊騎手のキタサンブラックに勝ち切るという姿は正直あまり想像しにくい、というのが現時点での評価です。
サトノクラウン
前走の大阪杯では3番人気に推されますが、結果は伸びを欠いての6着。もともとムラ駆けの馬ですから、この結果はさほど驚くことではないのかなと思っております。
今回2200mは最も得意としている距離ですが、去年の宝塚記念では6着に敗れており、大阪杯後に鞍上のミルコ騎手が「阪神内回りは合わない」とコメントしていることからも、なかなか信頼しづらく取捨が難しい一頭です。
前走しっかりと走れてないので、キタサンブラックとの勝負付けがまだ終わってないという意味では期待したくなりますが、馬場や展開に頼るところが大きく、地力では厳しいと見ております。
シャケトラ
初G1だった前走の天皇賞春は3番人気に推されますが9着に敗れました。スタートで出遅れ、二の脚でポジションを取りに行く積極的な競馬を見せましたが、折り合いを欠き敗戦。敗因がはっきりしており、まだ未知の魅力はあります。
今回田辺騎手からルメール騎手へと乗り替わりとなりますが、条件戦を一度勝っているコンビですし割り引く必要はないでしょう。阪神も3戦3勝で舞台も良いです。ただ、出遅れぐせがある点と、そもそも力が足りない可能性もあるというところは不安です。
ミスのないスタートや折り合いなど、クリアすべき条件はいくつかありますが、ルメール騎手なら上手く条件を満たす騎乗をしてくれそうですし、その時にキタサンブラックとどこまで戦えるのかは楽しみな一頭です。
以上、予想される3頭の人気上位を紹介させていただきました。3頭の中ではシャケトラが面白そうだという印象がありますが、追い切りや馬場などを見ながら引き続き予想していきたいと思います。「1強」断然ムードを崩せる馬はいるのか?引き続き、牙城を崩せる筆頭となりうる馬を探していきたいと思います。