エリザベス女王杯(2020)の穴馬予想!注目は舞台適性の高いあの馬
今週、阪神競馬場では牝馬チャンピオン決定戦のエリザベス女王杯が行われます。牝馬路線ではアーモンドアイとデアリングタクトのジャパンカップでの対決が注目を集めそうですが、ガチガチの決着となる可能性は高そうです。波乱が見超えるという意味では今年のエリザベス女王杯の方が魅力はあるのではないでしょうか。
今年のメンバーには大阪杯を制したラッキーライラック、昨年のヴィクトリアマイルを制し、前走の札幌記念ではラッキーライラックや牡馬の実績馬相手に快勝したノームコア、昨年のオークス馬でその後も常に上位に来ているラヴズオンリーユーの3頭のG1馬をはじめ、今年のオークス2~4着馬、昨年のエリザベス女王杯の上位馬も多く参戦しており、なかなかハイレベルなメンバーが揃いました。
どの馬も良い馬ですが、今回注目しているのは魅力たっぷりの穴馬、エスポワールです。
エスポワールは、前走約半年の休み明けとなった新潟牝馬S・2着からここに臨んできオルフェーヴル産駒の4歳馬。2017年のダービー1番人気で3着で引退したアドミラルの妹ということもあってデビュー時から注目されていましたが、3歳時春は休養もあり、桜花賞、オークスは未出走、秋華賞にようやく駒を進め、3番人気に推されるほどの人気でした。しかしその秋華賞は9着で、その後G3を3戦して2着、3着、12着と勝ち切れていないこともあってか、今回は人気的には中穴クラスといった存在となりそうです。
しかし、今回は好走条件が多く揃っており、穴馬としての魅力はたっぷりです。まず今年のエリザベス女王杯は、京都競馬場の改修工事のため、今年は阪神競馬場となる点です。エスポワール自身、阪神競馬場で2戦2勝と得意にしています。G1大阪杯を勝っているラッキーライラックは別格として、他の馬で阪神を得意としている馬が案外少ない点は好材料と言えるでしょう。
阪神の2200mと言えば、宝塚記念と同じ距離で、父であるオルフェーブル自身も勝利していますが、祖父にあたるステイゴールドの産駒はとにかくこの条件で走る馬が多く、ゴールドシップやドリームジャーニーなど阪神の2200mのG1という条件が一番走れる血統なのかもしれません。
脚質的にもここは相性の良さそうな舞台です。4走前のターコイズSでは、コントラチェックがハイペースで逃げる中を先行して2着に入り、3着には2馬身の差をつけています。3走前の中山牝馬Sでは不良馬場で道中緩みのないタフなペースの中で後方から脚を伸ばして3着でした。前半から緩みのない流れとなったこの2つレースで好走していて、持久力や持続力に長けた馬であると感じます。
重たい馬場や急坂コースでの実績もあり、タフなコースも問題なさそうです。平坦な直線の京都よりも坂があるタフな阪神コースの方がアドバンテージを取れる可能性が高いのではないでしょうか。また、2走前の福島牝馬SS大幅な体重減、前走の新潟牝馬Sは休み明けなどを考えると、条件好転となるここは巻き返しは十分に狙えそうです。
また、今回鞍上となる武豊騎手は最近復調気配でリーディングも5位につけていますが、阪神競馬場の芝レースでの勝率が19.4%と好成績を残しています。G1開催のある競馬場の中では、一番結果を残していますので、京都から阪神への開催替わりは騎手的にも好材料と言えそうです。
ということで今年のエリザベス女王杯は、舞台適性の高いエスポワールの激走に期待して、同馬を中心視した馬券で勝負したいと思います。