【JRA】メイショウハリオが現役引退、種牡馬入り

22、23年の帝王賞を連覇し、JpnI・4勝を含むダート界のトップホースとして活躍したメイショウハリオ(牡8、岡田稲男厩舎)が、7日のチャンピオンズカップ・4着を最後に現役を引退することが決まった。10日、管理する岡田調教師が正式に発表した。
当初はチャンピオンズCを引退レースとする方針が示されていたが、同レースで4着と健闘した内容を受け、陣営内では12月29日に大井競馬場で開催される東京大賞典(G1、ダ2000m)への参戦プランも浮上していた。岡田師も「年内引退は決まっているが、あの内容なら東京大賞典に向かっても面白い」とコメントし、武豊騎手も前向きな姿勢を見せていた。しかし最終的にはオーナー、牧場との協議を経て「予定通り引退・種牡馬入り」との結論に至った。
今後は北海道浦河町のイーストスタッドで種牡馬入りする。岡田師は「無事にレースを終えてほっとしています。種牡馬として芝でも走れる子を出してくれると思います」と語り、その表情には長きにわたる名馬との歩みを振り返る感慨がにじんだ。
メイショウハリオは父パイロ、母メイショウオウヒの血統を持ち、半弟には2024年天皇賞・春を制したテーオーロイヤルがいる。地方・中央合わせた通算成績は32戦10勝。帝王賞連覇を含むビッグタイトルを積み重ね、長くダート路線を牽引した実績は紛れもなく一時代を築いたものだった。
名馬がターフを去ることに寂しさは残るが、次は父として新たな物語を紡ぐことになる。後継世代が再び頂点に立つ日を待ちたい。

