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【香港マイル2025予想】ヴォイッジバブル連覇阻止へ、ソウルラッシュが王座奪還狙う

2025/12/10 17:26
【香港マイル2025予想】ヴォイッジバブル連覇阻止へ、ソウルラッシュが王座奪還狙う

香港マイル路線の頂点を争う一戦「香港マイル」がいよいよ迫る。今年は連覇の懸かるヴォイッジバブル、前哨戦のG2ジョッキークラブマイルを制したギャラクシーパッチ、そして昨シーズンの4歳クラシック戦線で存在感を示したマイウィッシュなど、実力馬が揃いハイレベルな一戦となる。

日本勢からは、3年連続参戦となるソウルラッシュと、父アドマイヤマーズとの父子制覇が懸かるエンブロイダリーの2頭が参戦。エンブロイダリーが今回が海外初挑戦となる一方、ソウルラッシュは過去2度香港マイルに挑み、昨年はヴォイッジバブルの2着に好走した実績を誇る。

ソウルラッシュは22年のマイラーズカップで重賞初制覇を飾って以降、国内マイル戦線で安定した成績を収めてきた。大舞台では惜敗が続いたものの、24年マイルチャンピオンシップでついにG1タイトルを獲得し、その実力を証明。続く昨年の香港マイルでも後方から鋭く脚を伸ばし、ヴォイッジバブルに次ぐ2着に入った。位置取りが鍵を握ったレースで、前列との差を埋めきれなかった点こそ課題だったが、内容は一線級そのものだった。

今年はドバイターフで「世界の賞金王」ロマンチックウォリアーを撃破し、海外G1初制覇という大仕事を成し遂げた。その後は安田記念・富士ステークスで3着、そして前走マイルCSが6着と勝ち切れないレースが続いたが、いずれも僅差の競馬で衰えはまったく感じられない。

対照的に、昨年の覇者ヴォイッジバブルは春のスチュワーズC、香港ゴールドCを連勝し勢いに乗っていたが、秋はシャティンT12着、続くジョッキークラブカップ2着とやや下降気味。近2戦はG2で連敗しており、昨年ほどの迫力は影を潜めつつある。

ソウルラッシュの前走マイルCSは、本馬が不得意とする1分31秒台の高速決着で、本質的にスピード勝負は向いていない。それでも勝ち馬から0.1秒差に踏ん張った内容は評価に値する。時計のかかる香港替わりは間違いなくプラス材料で、舞台適性ではむしろ上回る可能性が高い。

現地入り後も状態は良好と伝わっており、ドバイターフでともに栄冠を掴んだC.デムーロ騎手が引き続き手綱を取る点も大きな追い風となる。昨年の雪辱を果たし、香港のマイル王者の座を奪い返す絶好の機会が訪れた。

ヴォイッジバブルが王座死守を狙う一方、ソウルラッシュは逆転戴冠へ向けて視界良好。日本のマイル王が海外最高峰の舞台で結末を描く瞬間に大きな期待がかかる。 

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