【オークス2022】新星アートハウス、距離はこなせる

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トライアルであるスイートピーS以上にオークスの好走馬を輩出しているのが、阪神の芝2000mで行われるリステッドレースの忘れな草賞だ。2019年にはラヴズオンリーユーが優勝、翌2020年にはウインマイティーが3着と近年も“裏トライアル”としての活躍ぶりは健在。

今年の忘れな草賞の勝ち馬もポテンシャルは十分。川田将雅騎手騎乗のアートハウスだ。インの4番手追走から直線で狭いスペースを割ってひと伸び。2着セルケトに3馬身差をつける圧勝ぶり。2走前のエリカ賞ではハミをかんでスムーズな競馬が出来ずに6着に敗退したが、忘れな草賞ではリズムよく運んで勝ちきっており、折り合いを欠いた点もしっかりと修正してきた。

川田将雅騎手の継続騎乗ということもあり重賞への期待度は高い1頭。だが、不安も当然ある。阪神の2000mしか走っていない点、初の左回りと長距離輸送、重賞クラスの一線級との戦いも初。

距離に関してはあくまで推測の域を出ないが、中長距離を走るスクリーンヒーロー産駒らしい脚長の馬体、跳びが大きく距離延長は良いタイプという特徴を見る限り、こなせそうな気配は十分ある。直線の長い東京コースも合いそうだ。今回優勝候補の最有力候補となりそうなスターズオンアースもコース経験こそしているが、マイルを主戦場としてきた同馬にとってはコース適性以上に距離適性の不安がある。2000mを経験しているアートハウスには、大きなアドバンテージがあると言って良いだろう。川田騎手の継続騎乗も加点すると、やはり期待度は高くなる。

上記で記した不安点の他にも、12頭までの少頭数しか経験していない点、重馬場の適性など様々な不安材料はあるが、ここのG1で化ける可能性はゼロじゃ無い。乗り越えるべき壁は高いが、楽に突破しても驚けないだろう。