【日経新春杯2025予想】メイショウタバル、課題は“折り合い”
菊花賞・16着から巻き返しを狙うのは重賞2勝の実績が光るメイショウタバルだ。
前走の菊花賞は好スタートを切ってハナに立つも、ノーブルスカイに絡まれ、ピースワンデュックにも外から来られて番手を追走。やる気があり過ぎる同馬の気性を考えれば想定内とも言えるが、序盤でかかり気味だった点も敗因の一つと言えそうだ。
少々負け過ぎな感もあるが、距離、展開、馬場とどれもメイショウタバル向きではなかったのは事実。また、皐月賞では最下位の17着に敗れたが、秋初戦の神戸新聞杯では見事な逃げ切り勝ちを果たしており成績にムラもある。脚質的にもピンかパーの馬なので、大敗はそこまで気にしなくて良いだろう。
この馬は少し時計の掛かる馬場を先行して押し切るのが勝ちパターン。今の力の要る中京は合いそうで、折り合いさえつけば逃げても番手でも勝ち負けだろう。
とは言え、今回は同型のタッチウッドをはじめ、バトルボーンやケイアイサンデラなど逃げ馬候補が多数揃っており、グランスラムアスクやサンライズアースなど前へ行きたい馬も多く集まっている。中でもとくにタッチウッドは譲らない可能性が高い逃げ馬として候補に挙がっており、共倒れの競馬となるのが一番の懸念となる。とにかく位置取りは下げても良いので逃げ・先行馬に惑わされず気分良く自分のペースで競馬ができるかがカギとなってきそうだ。
前走後は有馬記念を予定していたが、賞金不足で出走がかなわずにここへ矛先を向けてきたというのがこの馬の臨戦態勢。神戸新聞杯で重賞2勝目をマークした絶好の舞台で巻き返しを果たせることができるかに注目だ。