【ブルーバードカップ2025予想】クァンタムウェーブ、粗削りながらも素質上位

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地方競馬の注目レース「ブルーバードC」に出走するクァンタムウェーブは、その若さと潜在能力が光る逸材。夏の中京で迎えたデビュー戦では、道中で早めにポジションを上げ、ラスト250mで一気に先頭に立ち、後続を突き放す圧巻の走りを披露した。砂を被った際に高脚を使ったり直線で逆手前になるなど、若さゆえの粗削りな部分も見せたが、それでも高いポテンシャルを存分に示す内容だった。

その後、ひと息入れて11月の京都・もちの木賞に挑戦。好位の後ろから4コーナーでスムーズに加速し、ゴール前では2着ロードラビリンスとの激しい追い比べを首差で制した。着差こそわずかだが、コーナーからの進出やレース内容を見る限り、着差以上の強さを発揮したと言えよう。速めの馬場条件でも安定した時計を記録しており、芝・ダート問わず安定した走りが期待できる1頭だ。

その馬体は芦毛ながらも筋肉の逞しさが際立ち、力のいる馬場でも問題なく対応可能。年末に栗東へ帰厩した後、調教ではさらに力強さを増した走りを披露した。坂路で自己ベストとなる50秒9-12秒6を記録し、その後の追い切りでもCWで併せ馬を行い67秒1-37秒3-12秒1の好時計をマークしており、充実ぶりが窺える。左回りを既に経験している点も心強く、レースの条件・舞台も問題なし。好状態、好舞台で臨めるここは引き続き高いパフォーマンスが期待できそうだ。

粗削りながらも成長の余地を多分に残したクァンタムウェーブにとってここは通過点。今後の大舞台でも注目を集める逸材として、一挙手一投足が見逃せない。