【小倉記念2026】"持続力勝負"ならこの馬!好条件揃ったジーティーアダマンの逆転材料を徹底分析
公開: 2026/07/17 14:37

早いものでサマー2000シリーズは3戦目。伏兵の好走が続いている同シリーズで注目したいのは、前走・都大路Sで3着に好走したジーティーアダマンだ。
前走は勝ち馬ガイアメンテに敗れたものの、レース内容は着順以上に評価できる一戦。最終追い切りでも充実ぶりを感じさせる動きを披露しており、精神面・馬体面ともに着実な成長を示している。
小倉芝2000mは先行力と持続力が問われる舞台。これも現在のジーティーアダマンにとって、悪くない条件だ。
充実ぶりを示す最終追い切り
最終追い切りは栗東坂路で3勝クラスのリチャードバローズを1馬身半追走。馬なりのままラスト2Fから徐々に加速し、4F52秒1―1F12秒2で半馬身先着。
上村友成調教師も「馬なりでしたが、動きは良かったですよ」と手応えを口にしており、派手な時計ではないものの、余裕を残したまま軽快に動けていた点は好印象だった。
さらに1週前追い切りではCWコースでオープン馬レクスノヴァスを3馬身追走し、6F82秒6―1F11秒2をマークして1馬身先着。菊花賞前には先着を許した相手を今回はしっかりと交わしており、負荷・内容ともに申し分ない。
当週は状態維持を目的とした軽めの調整だったが、それでも十分に態勢は整ったと判断できる。
精神面の成長が近走の安定感につながる
デビュー当初のジーティーアダマンは、気性面に課題を抱えていた。
皐月賞や菊花賞では能力以前に折り合いを欠く場面が見られ、思うような競馬ができなかった印象。しかし今年に入ってからは別馬のような安定感を見せている。
飛鳥Sでは2番手から積極的に運び、最後まで渋太く脚を使っての2着。続く難波Sでは同じような競馬で押し切り勝ちを収め、オープン入りを決めた。
担当の福留助手も「精神的な面の成長を感じています。先生が丁寧に乗ってくれていることで、ずいぶん我慢ができるようになりました」と話している。
以前は行きたがる面が目立っていたが、現在は先行しながらもしっかり折り合えるようになり、レース運びに安定感が生まれている。この精神面の成長こそが、近走の充実ぶりを支えている最大の要因とも言っていいだろう。
都大路Sは敗戦以上に評価できる内容
前走の都大路Sは3着だったが、内容は決して悲観するものではない。
レースは前半1000m57秒4という厳しい流れを、好位で追走しながら粘り込むという内容。4コーナーでは進路が狭くなりスムーズさを欠く場面もあったが、最後まで脚色は鈍らず、レコード決着の中で3着を確保した。
勝ったガイアメンテは内で脚をためる理想的な競馬だった一方、ジーティーアダマンは外を回る厳しい競馬を強いられていた。さらに斤量差もあったことを考えれば、0秒4差という数字ほど能力差は感じない。今回は条件次第で逆転まで十分考えられると見る。
小倉芝2000mは持続力を生かせる舞台
小倉記念で重要なのは瞬発力だけではない。
スタートから最初のコーナーまで距離があり、ペースは流れやすい。さらに向正面の下りから一気にペースアップするため、最後まで長く脚を使える持続力が求められる。
ジーティーアダマンは飛鳥S、難波S、都大路Sと近3戦すべてで好位から長く脚を使う競馬を続けており、この舞台への適性は高い。鋭い瞬発力で差し切るタイプではないが、早めに先頭へ立って押し切る競馬は小倉記念の傾向とも一致する。
松山弘平騎手とのコンビでは【3-1-0-0】と相性も良く、積極策が取れれば粘り込みのシーンも十分考えられる。
重賞初制覇へ課題も残る
もちろん不安材料もある。
57kgのハンデは4歳馬として決して楽ではなく、小倉2000mでの重賞実績もない。また、これまで長距離輸送で結果を残せていない点や、暑い時期のレースへの対応も鍵となる。
さらにジョバンニのような実績馬との比較では、GⅠで戦ってきた相手との差はまだ埋め切れていない印象もある。
それでも近走の充実度を考えれば、重賞でも十分通用するだけの力は身に付けてきた。追い切りでは馬体の充実と精神面の成長を感じさせ、都大路Sは着順以上に高く評価できる内容だった。
小倉記念は先行力と持続力が武器になるレース。追い風となる条件は比較的揃っていると言っていい。初タイトル獲得へ向けて、大きなチャンスを迎えた一頭と言えるだろう。

