【JRA桜花賞2023予想】ハーパー✕C.ルメール騎手、乗り替わりはマイナスか?

クイーンCで重賞初勝利を飾ったハーパーは、今回と同舞台で未勝利戦を勝っており、マイル戦では2戦2勝。

クイーンCは道中、中団のやや前目6番手を追走し、直線は馬群の真ん中に進路を取って追い上げを図る。最後の200mでドゥアイズとモリアーナの有力馬2頭との接戦をクビ差制してゴールした。タフな競馬を経験し、クラシックに向けて間隔を空けてとここへ向けての臨戦過程は良好だ。

初めての長距離輸送で馬体重は12キロ減っていたようだが、問題にせずこの強さ。今回は馬体をひと回り大きく見せるようになって着実に成長してきている。充実ぶりは世代上位といって良いだろう。

終いを生かすというよりは、スピードの持続力、スタミナで勝負するようなタイプという印象があり、前走も稍重で少々時計が掛かっていた馬場も合っていたか。高速馬場ではどうかというところはあるが、今週は週中の雨の影響も受けそうで、同馬向きの馬場となりそうだ。

唯一気がかりなのはクイーンCでコンビを組んだ川田騎手が、今回は大本命の2歳女王リバティアイランドに騎乗するという点。前走が見事な好騎乗だっただけに引き続き川田騎手とのコンビで見たかったというのはある。とは言え、新コンビを組むのは名手・C.ルメール騎手だから乗り替わりは大きなマイナスとはならないはずだ。

先週もスターズオンアースで大阪杯・2着、先月の阪神大賞典ではジャスティンパレスで快勝するなど、今シーズンの阪神でも好調だ。近年では2020年のエリザベス女王杯をラッキーライラック、2021年の宝塚記念をクロノジェネシス、2022年のオークスをスターズオンアースで制すなど、多くの牝馬をビッグタイトルへと導いており、桜花賞においても過去10年で【2-1-2-3】と好成績を挙げている。

思えば昨年も、牝馬二冠を果たしたスターズオンアースは桜花賞は川田騎手とのコンビで制したが、オークスではルメール騎手へ乗り替わって快勝した。昨年と同じパターンなら、乗り替わりでも問題なく好勝負してくれるだろう。