【京阪杯2025予想】ルガル復活なるか?メンバー弱化のここは試金石

京都競馬の日曜12Rでは、スプリントG3「京阪杯」が開催。このレースはダノンスマッシュやトウシンマカオなど、後の短距離重賞戦線を牽引する実力馬を輩出してきた重要な一戦であり、今後のスプリント界を占う上でも見逃せない舞台となる。
今年もオパールS・2着のナムラクララや、みちのくSを快勝したレイピアなど素質馬が揃ったが、中心視したいのは昨年のスプリンターズS覇者、ルガルだ。
ルガルは3歳時から安定して高いパフォーマンスを見せていたが、昨年の高松宮記念で骨折が判明。しかし半年で復帰を果たし、スプリンターズSでは休み明けかつ怪我明けながら9番人気の評価を覆して快勝。西村淳也騎手の好判断と陣営の仕上げが光り、トウシンマカオ、ナムラクレア、ママコチャといった強敵相手に完全復活を遂げた。
ただし、その後の4戦はいずれも精彩を欠く内容が続く。2走前の香港・チェアマンズスプリントではルガルらしい伸びを見せたものの、5着が精一杯。秋のスプリンターズSでは外枠8番かつ出負けが響き中団からの競馬に。コーナーで押し上げたものの前を捕えきれず、内容としては枠順に泣いた一戦だった。
問題は前走で、スタート後に全く進んでいかず、川田将雅騎手も「具合は良かったが、前に進む気がないままだった」とコメント。フィジカル面の問題ではなく、メンタル面の難しさを露呈する形となり、復調への道は険しさを増した。
実績と能力はここでも断然上位だが、スタートの悪化や気持ちの面での不安が重なり、確実性は薄れているのが現状だ。それでも京都芝1200mでは【1-2-0-0】と崩れておらず、コース適性は非常に高い。さらにルガルの特徴を最も把握している西村淳也騎手が手綱を取る点は大きなプラス材料となる。
山本助手も「もともと自分で体を作る馬で、レースまでに仕上がると思う。この馬のことを一番知っている鞍上ですし、斤量59キロでも大丈夫」と前向き。条件が大きく好転するここは、G1馬としての威厳を取り戻す絶好の場と言える。
一昨年2着のこのレースで再びきっかけを掴めるかどうか。メンバーレベルが一気に下がる今回こそ、復活へのラストチャンスと見る。今後の進路を占う上でも極めて重要な一戦であり、ルガルの真価が問われるレースとなりそうだ。

