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【JRA】名牝ジェンティルドンナが16歳で死去、牝馬三冠、ジャパンC連覇などG1・7勝の偉業残す

2025/11/26 15:10
【JRA】名牝ジェンティルドンナが16歳で死去、牝馬三冠、ジャパンC連覇などG1・7勝の偉業残す

史上に残る名牝ジェンティルドンナ(牝16、父ディープインパクト)が25日に死亡した。26日、現役時代に所属していたサンデーサラブレッドクラブが公式サイトで発表した。功労馬として余生を過ごしていた中での訃報となった。

ジェンティルドンナは2012年に牝馬三冠(桜花賞、オークス、秋華賞)を達成し、同年と13年のジャパンCを史上初めて連覇。さらに14年にはドバイシーマクラシックを制し、ラストランとなった同年の有馬記念でも圧巻の走りを見せ、G1・7勝を挙げた。通算成績は19戦10勝。その実績から12年、14年には年度代表馬にも選出された。

特に印象深いのは、3歳時に挑んだ12年ジャパンCで前年の三冠馬オルフェーヴルとの壮絶な一騎打ちを鼻差で制した一戦だ。このレースは11月25日に行われており、奇しくも亡くなった日と同じ日付となった。

父ディープインパクト、母ドナブリーニという良血に生まれ、栗東・石坂正厩舎からデビュー。シンザン記念で重賞初制覇を飾ると、一気にトップホースの仲間入りを果たした。石坂調教師は「早いよね。長生きしてほしいと思っていた。寂しいし、残念としか言えない」と無念の思いを語った。

引退後は繁殖牝馬となり、7頭の産駒を送り出した。中でも3番仔ジェラルディーナは22年エリザベス女王杯を制し、母子G1制覇を成し遂げている。そのほか、ドレフォン産駒のアルジェンテーラ(2歳)、エピファネイア産駒の1歳牝馬などが一族として続いており、血統は次世代へと受け継がれていく。

馬名はイタリア語で「貴婦人」の意味。名実ともに“日本競馬を代表する貴婦人”として歴史に名を刻んだ名牝の死は、競馬界に大きな喪失感をもたらしている。 

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