今週土曜、函館競馬のメインレースに組まれているのは、ダート1700mで行われる3歳以上オープンのハンデ戦・マリーンステークス。フルゲート14頭に対して登録も14頭と、今年は全頭が出走可能な一戦となる。

このレースには「デルマーサラブレッドクラブ賞」の副称が付いており、これはアメリカ・カリフォルニア州のリゾート地にあるデルマー競馬場と、函館競馬場との姉妹提携にちなんだもの。どちらもスタンドから海が望める美しいロケーションを誇り、リゾート競馬の魅力を体現している。

過去の勝ち馬には、2020年のタイムフライヤー、2021年のスワーヴアラミス、そして2023年のペプチドナイルなど、その後のダート路線で重賞戦線に名を連ねた実力馬たちが並ぶ。今年の勝ち馬が将来のダート戦線でどこまで飛躍するかにも注目が集まる。

過去5年の傾向を見ると、3着以内に入った馬の多くが5番人気以内であり、ハンデ戦ながらも極端な波乱は少ない。加えて、ダートのオープンクラスでは高齢馬の活躍も目立つが、このレースにおいては5歳馬の好走が顕著だ。

今年の5歳世代からは、昨年の覇者でスクリーンヒーロー産駒のナチュラルハイ、そして前走・大沼ステークスで2着に好走したドレフォン産駒のダンテバローズが出走を予定しており、上位人気に推される見込み。いずれも函館実績があり、展開次第では再び上位争いを繰り広げる可能性が高い。

函館の夏を彩る一戦は、実績馬同士の再激突か、それとも新星の台頭か。今後のダート路線を占う意味でも見逃せない一戦となる。