2冠馬ネオユニヴァース死す、種付中の事故
2003年の皐月賞と日本ダービーを制し、二冠を果たしたネオユニヴァース(牡21)が8日、繋養先のレックススタッドで亡くなったことが明らかになった。種付け直後にバランスを崩し、肩から地面に落ちて骨折してしまい、診断の結果、安楽死の措置が取られたという。
ネオユニヴァースは2002年11月に京都の芝でデビュー。デビュー快勝後は、翌年のきさらぎ賞(G3)、スプリングS(G2)と連勝し、春のクラシックでは皐月賞を制してG1初制覇、続く日本ダービーも勝利した。同年の菊花賞(G1)はザッツザプレンティの3着に敗れ、三冠達成はならなかった。
2004年はまだG2だった頃の大阪杯から始動しこ、れを勝利。続く天皇賞・春は2番人気に支持されたものの10着。その後故障により結果的にこれがラストランとなった。
引退後は種牡馬としても活躍し、初年度産駒のアンライバルドが皐月賞を、ロジユニヴァースが日本ダービーを制覇。2011年にはヴィクトワールピサが日本馬初のドバイワールドC勝利という快挙を成し遂げるなど、数多くの活躍馬を輩出した。
二度のG1勝利の鞍上だったM.デムーロ騎手は同日、自身のインスタグラムにダービー時の画像を投稿して追悼。「ネオユニヴァース、あなたにお会いできて私はとてもうれしかったです。あなたは間違いなく私の人生を変えてくれました。これからも変わらず心の中であなたを思っています。本当にありがとう」と感謝の思いをつづった。
ネオユニヴァースは父サンデーサイレンス、母ポインテッドパス、母父Krisという血統。ネオユニヴァース号のご冥福をお祈りします。