【JRA】シヴァースは京成杯AHへ、名門血統の意地を懸けて重賞初Vを狙う

先週27日に新潟競馬場で行われた関屋記念(G3、芝1600m)は、1分31秒0という驚異的なレコード決着となった。そのハイレベルな一戦で、好位からしぶとく脚を伸ばして5着に食い込んだのが、シヴァース(牡4、友道康夫厩舎)である。重賞初挑戦ながら堂々たる内容を披露し、次走では9月6日に中山競馬場で開催されるサマーマイルシリーズ最終戦・京成杯オータムハンデ(G3、芝1600m)で待望のタイトル獲得を目指す。
友道調教師は「前に行った馬が総崩れになるような流れの中で、前目の位置から掲示板に載ったのはシヴァースだけ。力を示してくれた。中京記念は日程的に厳しく、次は中山になると思う」と次走の方針を明言。展開不利を跳ね返した内容に確かな手応えを感じている。
シヴァースは、父モーリス、母ヴィブロス、母の父ディープインパクトという超良血馬。母ヴィブロスは2016年の秋華賞、2017年のドバイターフを制した名牝であり、母系にはジャパンC覇者シュヴァルグラン(伯父)、ヴィクトリアマイル連覇のヴィルシーナ(伯母)らが名を連ねる。さらには、いとこのブラヴァスやディヴィーナも重賞タイトルを獲得しており、まさに“走る血”が集約された一族といえる。
これまでこの一族を多く手がけてきた友道厩舎と佐々木主浩オーナーのコンビにとっても、シヴァースは特別な存在。もし勝利すれば、佐々木オーナーにとっては7頭目の重賞ウイナーとなる。
秋の大舞台に向けて重要な意味を持つ一戦。名門の血統、実績豊富な陣営、そして確かな前走内容。シヴァースがそのすべてを証明する舞台は、京成杯オータムハンデとなる。重賞初制覇への期待が高まっている。

