【セントライト記念2021予想】タイトルホルダーの不安要素とは?
月曜祝日は菊花賞トライアルの「セントライト記念」が開催です。皐月賞・2着、日本ダービー・6着のタイトルホルダーが実績的には最上位ということで、優勝候補の最有力候補として注目を集めそうだ。先月亡くなった父ドゥラメンテへの弔いという意味でも応援されるファンは多いのではないだろうか。
ハイレベルな相手に善戦してきた実績以外にも、安定した先行力、持続力勝負でも瞬発力勝負でも好走できるレースの幅の広さなど、死角は少ない1頭ということで信頼度はメンバーの中でも最上位と言って良さそうだ。
不安要素を強いてあげるとすれば“位置取り”か。まずは何よりも自分のリズムで気持ちよく競馬ができることが大前提の馬ということで、位置取り次第では自分の得意な競馬に持ち込めない可能性は十分にあるということは覚えておきたい。今回はマークが厳しい立場での参戦ということで、逃げる競馬はあまりしたくないところ。他に2頭ほどハナに行きたそうな馬がいるので、2・3番手あたりの内目からじっくり追走し、仕掛けどころさえ下手を打たないよう気をつければ崩れることはないだろう。
しかし、あまり控えすぎると置いていかれる可能性は高い。差し・追い込み勢と同じ位置どりとなれば序盤から一気に不利な展開となる。仕掛けの早い持続力勝負となった場合でも、前目の内ならまだロスの無い競馬が出来るので進出してきそうだが、ダービーのように後方からの競馬となると一気に勝機は薄れるだろう。末脚勝負の馬向きの展開となればやはり厳しく、先行力で引き回し、脚余りの状況に持ち込んで、長く良い脚で逃げ切るか押し切るパターンがベストと見る。
実績や能力の高さは間違いなくメンバー1の同馬だが、気をつけなければならない点もいくつかある故に、慎重に見極めたい。