【鳴尾記念2025予想】阪神1800mで連対率100%のグランヴィノス、得意舞台で重賞初Vへ視界良好

6月から12月、2000mから1800mへと変わった鳴尾記念。宝塚記念の前哨戦という色合いは薄れたが、中距離で地力を示してきた実力馬が集う構図は例年通りだ。
中でも注目すべきは、前走のチャレンジCで2着と躍進したグランヴィノスだ。これまで堅実な走りを積み重ねてきたものの、前走は昇級初戦の重賞で4番人気と評価は控えめ。それでも川田将雅騎手のエスコートの下、厳しいラップを堂々と押し切り、クラス慣れを必要としない力強いパフォーマンスを披露した。勝利こそモレイラ騎手の鮮やかな差し脚に屈したものの、その内容は高く評価できるもので、川田騎手も「昇級初戦の重賞でしたが、しっかり走ってくれました」と満足感を口にした。
2走前の関ケ原ステークスでもスローからの直線勝負をねじ伏せており、決め手こそ突出していないものの、長く脚を使える持続力は確かな武器だ。瞬発力勝負では分が悪いが、タフさが問われる流れになれば浮上する可能性は高い。さらに芝1800mは【2-1-0-0】と連対率100%を誇り、そのうち2勝を阪神芝1800mで挙げている点からも舞台設定は絶好といえる。
5歳ながらキャリアはわずか8戦で、馬体・精神面ともにフレッシュさを保っているのも好材料。調整では1週前にウッド、直前は坂路と友道厩舎の王道パターンでしっかり負荷をかけられ、ラスト1ハロン12.2秒と鋭い伸びを見せ、状態の良さがうかがえる。
兄弟にはヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロスといった名馬たちが並ぶ超良血。その血統背景がここにきて完全に開花しつつある。得意の阪神1800m、信頼の川田将雅騎手、勢いを示した前走内容と条件は整った。グランヴィノスが一気に重賞タイトルを手にする可能性は十分だ。

