【すずらん賞2026展望】芝適性を秘めた道営勢に注目!今年も波乱を演出するか?
公開: 2026/08/28 16:56

今週土曜、札幌競馬10Rに組まれているのが、2歳オープンの「すずらん賞」だ。芝1200mを舞台に、今年は中央勢7頭に対し、道営から6頭が参戦を予定しており、中央と地方の勢力比較も見どころとなる一戦だ。
すずらん賞を考えるうえで無視できないのが、近年の道営勢の存在感である。昨年は5番人気だった道営所属のビッグカレンルーフが、直線で豪快な末脚を繰り出して勝利した。単純に人気上位だけを見るのではなく、道営所属馬の中から芝適性を持つ馬を探すことが、このレースでは重要になりそうだ。
今年の道営勢では、トラデスカンティアに注目したい。シルバーステート産駒で、ここ2戦はダート1400mを連勝。現時点ではダートで実績を積み上げているが、今回は芝1200mへと舞台を変更する。スピード能力そのものが高ければ、芝替わりが新たな可能性を引き出すケースもある。地方馬が過去に結果を残している一戦だけに、条件替わりを理由に軽視するのは早計だ。
一方、中央勢からはウインガラハッドが面白い存在となる。兄に共同通信杯3着のリトルジャイアンツ、さらに芝短距離重賞で活躍しているウインモナークを持つ血統背景が魅力だ。父もスプリント戦で存在感を示すビッグアーサーで、血統だけを見れば芝1200mはまさに適条件といえる。
実際、デビュー戦では芝1200mを選択し、1番人気に支持されると逃げ切って初陣を飾った。すでに芝短距離で結果を残している点は大きな強みだ。
ただし、初戦は7頭立てと少頭数だった。今回は頭数が増える可能性があり、これまでよりプレッシャーのかかる競馬になる。さらに小倉芝から札幌の洋芝へ舞台が変わる点もポイントだ。小倉で見せたスピードを、そのまま札幌でも発揮できるか。ここがウインガラハッドを評価するうえでの重要なチェックポイントとなる。
そして、今回もっとも異色の存在といえるのがムーンベリルだ。父はクリソベリルで、デビューから福島ダート1150mを使われ、2着、1着と安定した成績を残している。いずれも先行しての競馬で、現時点では明らかにダートでのスピードと先行力を武器としている。
それだけに、今回の芝替わりは大きな試金石となる。北村友一騎手との新コンビで、初めて芝のスピード競馬に挑む。芝適性については完全に未知数だが、ここで対応できれば今後の路線選択が一気に広がる。2歳のこの時期だからこそ、芝への適性を試す意味は大きい。
直近のコスモス賞では3着までを中央馬が独占しており、今年の札幌開催における勢力図だけを見れば中央勢優勢と考えるのが自然だ。ただし、すずらん賞は昨年のビッグカレンルーフのように、道営勢が人気以上の走りを見せる余地もある。
今年は中央勢の芝実績を重視するのか、それとも道営勢の勢いを取るのか。芝1200mというスプリント戦だけに、スタートからの位置取りと洋芝への適応力が結果を大きく左右する。ウインガラハッドの芝適性、トラデスカンティアの芝替わり、ムーンベリルの初芝という三者三様のポイントを比較しながら、将来性まで含めて評価したい一戦だ。

