【新潟記念2026予想】皐月賞12着は度外視可能?ゾロアストロの「買い材料」と「課題」
公開: 2026/08/26 18:31

前走の皐月賞から約4か月半ぶりの実戦となるゾロアストロ。
春は皐月賞12着に終わり、その後は鼻出血の影響で日本ダービーを回避したが、もともと世代トップ級のポテンシャルを秘める一頭だ。今回は古馬、GⅠ馬を含む強豪が相手となるものの、条件替わりと成長を踏まえれば巻き返しの余地は十分にある。
皐月賞凡走は条件合わず
皐月賞は14番枠から後方に置かれ、4コーナー15番手からの競馬。前有利の流れに加え、直線では進路が狭くなる場面もあり、本来の決め手を発揮できなかった。中山芝2000mの小回りも、軽いフットワークで長く脚を使う本馬にはベストとは言い難い舞台だった。
新潟なら決め手が生きる
一方で、新潟外回りは大きな魅力だ。昨夏の未勝利戦では新潟芝1800mを勝利。東京スポーツ杯2歳Sでは上がり3F32秒7の鋭い末脚を繰り出して2着に入り、きさらぎ賞ではスローペースからの瞬発力勝負を制して重賞初制覇を飾った。直線の長いコースで決め手を生かす形は明らかに合っている。
特に評価したいのが、きさらぎ賞の内容だ。道中5番手付近で流れに乗り、直線でギアを上げると一気に抜け出した。単純な追い込み一辺倒ではなく、ある程度の位置から速い脚を使える点は大きな武器となる。新潟記念で想定される瞬発力勝負にも対応できる下地はある。
1週前追い切りは好時計でG1馬に先着
休養を挟んで馬体面にも成長が見られる。陣営によれば、以前は細身だった馬体に筋肉がつき、精神面も走ることへ意識が向くようになったという。長期休養明けでも調整は順調で、1週前の美浦Wコースでは6F81秒3-1F11秒0をマーク。同じレースに出走するGⅠ馬ステレンボッシュに半馬身先着しており、追い切りの動きからも仕上がりの良さが伝わる。
スローペースなら取りこぼす可能性も?
ただし、課題も明確だ。今回は初の古馬混合戦で、GⅠ馬5頭を含む強力なメンバーとの対戦となる。また、2000mのワンターン戦でどのような位置取りを取るのかもポイントになる。直線を向いてからエンジンがかかるまでに時間を要する面があり、極端なスローペースで瞬時の加速力だけを問われる形になれば、取りこぼす可能性もある。
さらに、春に発症した鼻出血からの復帰戦という点も無視できない。今回は慎重に調整されており、現時点で再発を疑わせる材料はないものの、実戦での息遣いがどうかは確認したいところだ。
巻き返しへの期待は十分
それでも3歳馬の55キロは魅力的で、実績馬より軽い斤量で挑める。皐月賞の12着だけで能力を判断するのは危険であり、むしろ不向きな条件での敗戦と捉えるなら、今回は大きな見直しが可能だ。
春に不完全燃焼で終わったゾロアストロにとって、新潟記念は単なる復帰戦ではない。きさらぎ賞馬が古馬の一線級を相手にどこまで通用するのか。そして秋のGⅠ戦線へ再び名乗りを上げられるのか。長い直線を舞台に、秘めた能力を証明する一戦となる。

