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【菊花賞2025予想】エネルジコ✕C.ルメール、末脚勝負なら負けない

2025/10/24 18:48
【菊花賞2025予想】エネルジコ✕C.ルメール、末脚勝負なら負けない

新潟記念で古馬相手に2着に好走したエネルジコ(牡3、木村哲也厩舎)が、いよいよクラシック最終戦・菊花賞に挑む。

前走の新潟記念では、ルメール騎手が大胆な戦法を選択。スタートはいつも通りあまり良くなく、大外枠ということもあって普通なら控えての差し込みを選ぶところだが、彼が取ったのは“新潟でのまくり”という戦法だった。しかも、それを初の古馬戦、かつ上位人気というプレッシャーの中で実行した勝負勘には驚かされる。当日の馬場や展開を完全に読んでの騎乗だった。レース後、ルメール騎手は「4か月ぶりでしたがいい競馬をしてくれました。これから体が良くなれば重賞でもやれます」とコメント。3歳馬ながら56kgという斤量での好走は、実力の裏づけにほかならない。

前走の内容も強かったが、エネルジコの真価が最も表れたのは2走前の青葉賞だと思っている。レースではスタートで出遅れ、後方からの競馬を余儀なくされたが、慌てずにじっくりと脚をためるルメール騎手の冷静さが光った。直線では、完璧なレース運びをしたファイアンクランツを最後に強烈な末脚で差し切り勝ち。レースラップを見ても、後半3ハロンで11.9-11.3-11.2と加速ラップを刻んでおり、瞬発力の質は明らかに一級品だったと言えよう。ルメール騎手も「リラックスして走ってくれた。2400mも問題なかった」と評価。単なる差し馬ではなく、しっかりと脚を溜めて爆発させるレースセンスを持っている。

デビュー戦、セントポーリア賞、青葉賞と、いずれも上がり最速で勝利。新潟記念でも上位争いに加わったことから、長い直線での瞬発力勝負で力を発揮しやすいタイプであることは間違いない。ルメール騎手がプレイディヴェーグではなくこちらを選んだことも、その潜在能力の高さを物語っていると言って良いだろう。

今回の菊花賞は初の右回りとなる京都コースが舞台だが、前走ではこれまでよりも前目の位置で競馬をしており、自在性を身につけた点は大きい。スタミナ面への不安はあるものの、それは出走各馬に共通する条件であり、栗東滞在での調整が輸送リスクを軽減する見込みだ。ルメール騎手とのコンビ継続も心強く、末脚勝負になれば突き抜ける可能性は十分。

これまでの走りを見る限り、エネルジコは単なる“決め手型”ではない。自在性と精神面の成長を見せており、ここでも堂々と主役を張れる器だ。初の右回りという条件が不安視されるようなら、むしろ狙い目。オッズ妙味があるなら、菊花賞での一撃に賭ける価値は十分にあるだろう。 

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